アズウィッシュ・こころぴあビレッジのグループワークは、大きく二つに大別されます。
ひとつは、同じ境遇を持つ者同士で集うタイプと、
異なった境遇を持つ者が集うタイプ。
前者が「当事者限定グループワーク」「家族限定グループワーク」、
後者が「発達障害を共に考える会」です。
前者は、同じ境遇を持つ者同士で、互いのつらさが一番わかるという間柄で、悩み・つらさ・苦しさを語り・聴き・受け止めあいます。誰かの悩みに対して、すでに経験したことがある人がいたら、解決策や・対応策を提示してもらえることもあるでしょう。受容・共感を重視したグループワークとも言えましょう。
後者は、発達障害の当事者・ご家族・支援者の誰もが参加でき、立場の違う人たちが抱える思い、それぞれの考えや受け止め方を知る機会となります。自分の子供や配偶者から聞くと、即座に心が拒んでしまうようなことでも、他人の子供や配偶者(異性)が語っていると、不思議とこころに染み込んできたりします。「あの時、とても聞き入れてあげられなかったけど、あの思いは本当だったのかもしれない。実はとってもつらかったのだな」などと、こころが聞き入れようと働くこともあります。どうしても不可解であった行動が、いったいなぜなのか、どんな理由があったのか、そこを教えてもらえることもあります。心を開いて、他者とかかわることで、自分の身近な人の思いに近づけることもあるでしょう。こちらは、相互理解を重視したグループワークといえましょう。